コーチング事例集:コーチ養成講座で実践的なコーチング技能と資格取得を。セミナー、研修、コーチングであなたの課題を解決

コーチング事例集

二代目社長の自立

日本には、地域に根差す独特のお祭りがたくさんあり、中に奇祭として紹介されるものがいくつかありますね。
わたしが暮らす愛知県にもいくつかの奇祭がありますが、「国府宮のはだか祭り」もその一つです。
男42歳厄男が神様のお使いとなって、無病息災などを司ると言うこのお祭り。神男に触れることができると、1年、無病息災で過ごせるというものですから、少しでも触れようとする皆さんにもみくちゃにされてたいへんです。
人生80年という長寿社会を迎える昨今では、男40歳は、まだまだ、人生の折り返し地点に立ったばかりの若造と扱われる時代。不惑の歳に何を思うのでしょうか?
また、時代の変遷に流されず、お祭りは、文化として脈々と生き続ける姿に触れるたびに、守ることの大切さと難しさに思いを巡らせます。

さて、今回は、事業承継してまもない2代目若社長とのコーチングをご紹介しましょう。

社長:「やっぱり、昨日の会議も乗っ取られました! しかも、言いたいことだけ30分ほど、機関銃のように話して、さっさと妹の家に、ご飯食べに行っちゃったもんですから、残された自分と社員は、『あれはなんやったんや?』と唖然としちゃって。会議を元に戻すのに大変でした」
コーチ:「あちゃぁ・・・やっぱり元に戻っちゃいましたね。残念に思います」

社長:「でしょう?どうしたらいいですかねぇ・・・」
コーチ:「あまり、社長の心を先走って言葉にすることはよくないでしょうが、できれば、参加させたくないという感じですか?」

社長:「いつも、はっきり代弁してくれて助かります。自分で言葉にするよりは、罪悪感をもちませんから」
コーチ:「でも、それもできない?」

社長:「はい、あまり、何もかも取り上げたら、父親はどう生きたらいいかわからんくなるでしょう。これまで社業一筋でしたからね」
コーチ:「実際、そうなさったことがありましたね?」

社長:「はい、でも、本当に元気がなくなって。だから、今は銀行関係の仕事は任せとるんですわ」
コーチ:「業務を分けるという考え方ですね?」

社長:「でも、結局、毎日会社に来るから、古参の社員は、親父の言葉に従ってしまう」
コーチ:「お父様の件は、今、社長が社業を全うさせることと、どのくらい関係が深いのですか?」

社長:「うん・・・関係があるようなないような・・・」
コーチ:「遠慮があるだけではないですか?」

社長:「そうだといいんやけど・・・」
コーチ:「お父様は変わらないでしょう。これまで通り、これから先もずっと」

社長:「だから、困るんだよなぁ」
コーチ :「社長業ってなんでしょう?」

社長:「安定した経営をし、社員を養うこと」
コーチ :「なるほど。それを実現するためにお父様の意見が自分と違うことが大きな問題になる」

社長:「大きな問題かなぁ?・・・」

というところで、セッションは終了させました。

2代目社長は、まだまだ、自分がどんな戦術で経営しようと考えているのか、自分の考えをまとめ切れていません。それを、目の前にいる人が原因だと思い込むことで、自分を安心させようとしているだけかもしれません。
日本を支えている中小企業の社長たち。しっかり自分を見つめて、社業繁栄のために、自分の考えをまとめて、自立してほしいなぁと思います。

竹内 和美竹内 和美 (たけうち かずみ)
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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使命感を認識することによって仕事への誇りに気づかせる。

どこからか、杉の花粉が飛来してきましたね。
スギ花粉探知機のような自分の鼻が、恨めしいのはこの季節だけです。
匂いに敏感な鼻は、強みでもありますが、一方で花粉にすぐに反応する点においては、弱みでありましょう。強みと弱みは背中合わせ。
一年にこの時期だけ、強く感じます。

さて、今回は、自分は特別でありたいという思いが強い社員とのコーチングを考えましょう。

Aさん:「いつもお疲れ様です、コーチ。わざわざお越しいただいてますが、たいへんなお仕事ですねぇ」
コーチ:「皆さんが、営業に出られるのと同じですよ。Aさんこそ、海外のご出張もあるし。たいへんですね」

Aさん:「いやぁ、営業でも海外への出張があるのは私だけですから、他の人には理解できないでしょうけれども体は疲れますねぇ」
コーチ:「そうでしょうね。ところで、今日はどんなテーマに焦点を合わせましょうか?」

Aさん:タイムマネジメントについてお願いしたいんです」
コーチ:「具体的には?」

Aさん:「はい、その海外出張なんですが、平均して月に1回、5日間くらい出るんですが、ヨーロッパの出張では時差とかあるから、戻ってからの仕事が計画通りこなせず困っているんです」
コーチ:「なるほど。戻ってもすぐに時差に頭が切り替えられない?」

Aさん:「そうですね。克服しようとあの手、この手を使うんですが、どうしても、戻ったその日は、行動が鈍くなってしまって・・」
コーチ:「そうでしょうねぇ。たいへんですね」

Aさん:「といって、戻ったその日は休むわけにもいかないし」
コーチ:「今日のセッションのテーマは、タイムマネジメントだとおっしゃいましたが、タイムマネジメントするために、時差を克服したいと言うことなのかしら?」

Aさん:「ああ、そうかもしれません。何せ、社内では海外出張するのは役員のほか、ごく限られた人間だけなので、時差に悩まされながら仕事をしていることを話しても、同情されるだけで・・・」
コーチ:「なるほど。時差に悩みを抱える自分の立場は理解されていないと感じるのね?」

Aさん:「そうなんです。出張明けに休みなんて、ええ??って感じで、上司も快く思わないようなんです」
コーチ:「上司は、出張後のAさんに何を期待して出社してほしいと考えるんでしょう?」

Aさん:「出張先での取引先との会議の内容を聴きたがるんだと思います。実際、朝一番に報告をするようにしています」
コーチ :「上司の期待には応えているいるものの、時差は辛い。その後の仕事が計画通りに進められないと言うのが現状ね。理想は?」

Aさん:「理想は、報告はメールか何かで行って、翌日の午前中位はゆっくりしたいですね」
コーチ :「なるほど。そういう自分の意見を伝えたことはあるの?」

Aさん:「いやぁ、そんなこと言ったら、自分の価値を下げるみたいで。上司の代わりに、自分が海外出張できるんですから、弱いところは見せたくないです」
コーチ :「そうだね。時差を克服するのに時間がかかるのは、Aさんの弱みなんだね。では、強みを活かすとしたら、どんな強みをどんな形でいかせるんだろう?」

Aさん:「わたしの強みですか?・・・ん・・どうだろう」
コーチ :「行動予定を効率よく、合理的に立てる力が高いことをどう使うか?来週、また、一緒に考えましょう」

というところで、セッションは終了させました。

誰でも、自分は特別であると思いこみたいものではありますが、組織の中では、それぞれの強みをもつ社員が、強みを使って企業利益をあげるよう努力するのは、組織人としての使命であり、特別なことは何もありません。
今後のコーチングは、「自分の仕事にどんな使命があり、仕事をすることが誇りである」ということに気づかせる方向に設定することが、コーチの私としての最善を尽くすことなのではないかな?と、感じました。

竹内 和美竹内 和美 (たけうち かずみ)
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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行動基準を明確にすることによってやる気に気づかせる。

すでに2月に入りましたね。
予期できない天候の乱れにストレスをため込んでいませんか?
あっという間に一月が過ぎたことに、後悔していませんか?
まだまだ、時間はあると思うのが自分のためになるのか?
残り11カ月と考えた方が自分のためになるのか?
自分のためになる時間への思いを大切にしましょうね。

さて、今回は、人間関係が希薄になった職場での付き合い方をテーマに、コーチングを考えましょう。

新人:「コーチ、今度の職場の環境活動なんですけど、参加したくないんで、断ってもいいですか?」
コーチ:「ああ、会社の廻りを清掃したあと、BBQするっていう恒例の行事のことですね?」

新人:「土曜日に仕事すると彼女の機嫌が悪くなるし、それに休みまで、会社の人と一緒にいるのは嫌いなんで」
コーチ:「理由はそれだけ?」

新人:「ええ、まぁ、だいたい」
コーチ:「会社がしている環境活動に関しては、どう思うの?」

新人:「いや・・別に会社の廻りのごみを拾ったり、下水の掃除なんて必要ないと思います」
コーチ:「会社は、それが必要だと思って、環境活動をしているのかしら?それとも、何か他の理由があるのかしら?」

新人:「聴いたことないし」
コーチ:「聴きたいと思うこともない?」

新人:「どっちでもいいかな?会社で働いて、給料もらえて、休みがあればいいんで・・・」
コーチ:「そうだね。仕事ができて、給料がもらえて、休みがあればいいね。それだけのために会社に毎日行けてるの?」

新人:「まぁ、それだけじゃないですけど。職場の飲み会も、同期のは楽しいし・・」
コーチ:「なるほど。同期の人との付き合いは楽しいのね。じゃ、何がちがうのかしら?同期のと、上司も加わるのと」

新人:「緊張するっていうか・・何を話したらいいか、わからないし。だから、面倒になっちゃうんですよね」
コーチ:「話をしてくれって、上司は求めるの?」

新人:「いや、そうじゃないですけど・・」
コーチ :「どうかなぁ・・今度の環境活動、同期の人と一緒にやってみて、なぜ、楽しそうにやっているかを調査してみるっていうのは・・」

新人:「気が乗らないなぁ・・・」
コーチ :「気が乗らないことは、したくないのね?」

新人:「まぁ、そういうわけでもないけど。でも、厭だなぁと思って行ってもなぁ・・つまらないだけだしなぁ」
コーチ :「何かをする時、楽しんでやりたいというのが、あなたの行動の中心だったよね? じゃあね、楽しいっていうのは、どんな感じ?うきうきとか、わくわく感なのかな?」

新人:「わ~っという感じではないと思います。考えたことはないから、わかんないんですよね」
コーチ :「そうか、じゃ、まだ時間はあるから、環境活動に出席することの意味と、楽しむと言うことがどういうことなのかを考えてみようか?」

というところで、いったん終了にしました。
自分が行動するときの基準を明確にしないと、行動ができないか変えられない若い人が多くなっているような気がします。
企業の活動についても、モチベーションになるような仕組みが必要とされる時代なのですね。

竹内 和美竹内 和美 (たけうち かずみ)
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自分の役割を認識させる

各地に大雪が降り積もっていますね。自然の営みに、人は無理に抵抗するよりも、それを受け入れ、したがっていこうとすると、生活の中に工夫が生まれます。そんな工夫をして楽しんでいる皆さん、どうぞご自身にありがとうを。頑張っているな!をどうぞ。

さて、今回は、自分の役割が理解できていない管理職とのコーチングを考えましょう。
専門的知識をもっていることが、逆に、いつまでも現場思考にさせているという上司。皆さんの周りにはいませんよね?

A氏:「いやぁ、ホントに毎日忙しくてねぇ・・いっぱいいっぱいです」
コーチ:「それはたいへんな毎日ですね」

A氏:「そうなんですよ。すっごく忙しくてたいへんなんですよねぇ」
コーチ:「具体的に、どんな忙しさがあるんですか?」

A氏:「そりゃぁ、もう、たくさんあるんです。例えば、現場で機械が止まるでしょ?そうしたら、僕は点検にいかなければならない」
コーチ:「係の社員はいらっしゃらないんですか?」

A氏:「いや、いますよ。でも・・・やっぱりわたしが確認しておかないと。また、同じ事故を起こして会社に損失を与えたくはないですからねぇ・・」
コーチ:「まぁ、そうかもしれませんが、それでご自身が忙しくなってしまうのであれば、部下の育成のためにも、お任せになられるのも一つの方法ではないですか?」

A氏:「理想は、部下が育ってくれて、任せることができることですかねぇ・・」
コーチ:「今、一番手放したい仕事はなんですか?」

A氏:「できれば全部・・と言いたいところですが、現状では難しいでしょう。現場の仕事は、自分がいなければ廻りませんから。よしんば任せたとして、責任は自分がとるわけですから、それ
なら、納得できるよう、自分が動くしかないです」
コーチ:「では、管理者としての自分の役割はどんな仕事をどんな順番でこなすことだと思いますか?」

A氏:「それは難しい質問ですね。毎日毎日、日々いろんな問題が発生するし。まぁ、管理者としての仕事は、ぼちぼちやっても遅れて取り返しがつかないことはなさそうだから、それが後回しにできるのかなぁ」
コーチ:「では、Aさんの上司は、Aさんにどんなことを期待して、管理者としたか、考えてみましょうか?」

A氏:「・・・・・・」

管理者がすべてリーダーだと考える必要はありませんが、A氏の職場では、リーダーであることも望んでいます。
リーダーは、チームのビジョンを描くという、他の人にはできない役割を与えてもらえます。
日々の業務を完全にこなすことは大切です。
しかし、リーダーにしかできない、ビジョンが描けないのであれば、
明日、危機に陥るかもしれないと言うリスクに備えておくことができないのであれば、それは、管理者と言えるのでしょうか?

A氏とのコーチングは、現在、自分の役割を認識させることをテーマに続けています。

竹内 和美竹内 和美 (たけうち かずみ)
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価値を知る・・・的外れの上司の癇癪

ゆっくりになりましたが、今年もよろしくお願いします。
さて、2011年のスタート、皆さんはどんなふうに切られていますか?
わたしは、1月1日の朝6時から、地元のFM放送で番組を持たせていただいている関係から、初日の出は、スタジオで生放送を進めながら見ることができた。そんな1年の始まりでした。
番組内でも紹介させていただきましたが、今年の仕事への信念は、
「より多くの方の内なる力を引き出すことに全力投球する」と掲げました。皆さんはどんな目標をお立てになりましたか?
そして、それはどうすれば達成できるのでしょうか?
毎日こつこつと、同じことを繰り返しているようですが、昨日よりは今日、今日よりは明日の仕事の結果に満足する。そんな誠実さの中に、目標の達成があるのではないでしょうか?
そして、その目標の達成は、次の目標への道しるべとなって、また、新たな目標が見つかる。イノベーションは、技術や産業だけの話だけではなく、自分の中にこそ見出せるものだと信じて・・・皆さん、楽しみながら、感謝しながら前進していきましょう。

さて、今週は、入社以来初めての大型物件を受注した社員と上司のコーチングを取り上げてみました。
皆さんは、こんな新人に「かんしゃ(感謝)」ができますか?
それとも「かんしゃく(癇癪)」を起こしますか?

部下:「ようやく、契約書いただけました!!」
(会社に戻ると大声で、チームの皆さんに報告がありました)
係長:「よかったなぁ・・・よくやったなぁ!!自分も嬉しいよ」

部下:「ありがとうございます。ようやく契約書もらえましたが・・・」
係長:「もらえたけど・・? なんだ?」

部下:「はぁ、でも、それは係長がお客さんに裏でネゴしてくれてたんでしょ? 俺、知ってるんです・・・」
係長:「それはそうだが・・・君の熱意が、自分を動かしたんだよ。どうにかしてやりたいという気持ちをさ、引き出したんだから、君のねばりがちだよ」

部下:「でも・・・やっぱりこれは係長のおかげです。99%は係長の力です」
係長:「まぁ、そうかもしれんが、いいじゃないか。課長に追い込まれていただろ?今月も売れなきゃ、お前の席はないもんだと思えって。」

部下:「そうなんですよね・・・ホント、係長ありがとうございました。まだまだ、自分、ぜんぜん力ないっすよね」
係長:「じゃぁ、ぜんぜん力がないとしたら、どうしたらつくと思う?」

部下:「力なんて、そんなに簡単につくわけないじゃないですか?」
係長:「そりゃそうだが、何とか自力で売りたいんだろ?」

部下:「そんなこと言ってないじゃないですか? 今後も、係長、面倒見てください。よろしくお願いします」
係長:「ん?? じゃ、君は、今日の商談が自分の力だけで決まったことが悔しくて落ち込んでたんじゃないのか?」

部下:「はぁ・・・だから、そんなに急には力はつかないですって。それが今日までの商談でよくわかったから、係長にお礼を言おうと思ったんです」
係長:「・・・・・・」

どこまでも、他力本願な部下を前に、係長は、営業の基本である「自分の価値づけ」をさせ、人としての魅力づくりから、指導をし直しているそうです。人間力をあげなければ、いくら提案力や解決力が着いたとしても、物が売れない。そう危機感を抱いたようです。

ところで、このコーチングは残念ながら、上司と部下の価値観があまりに違うため、失敗に終わりました。
「二人のコーチングは、価値合わせをすることからやり直そう」。
部下とのコーチングに失敗し、危うく怒鳴り付けそうになったという係長と私のコーチングのテーマは、「価値を知る」と決めて、チャレンジ中です。

竹内 和美竹内 和美 (たけうち かずみ)
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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