コーチング事例集:コーチ養成講座で実践的なコーチング技能と資格取得を。セミナー、研修、コーチングであなたの課題を解決

コーチング事例集

手を焼くよりも、工夫をする

今年も残すところ10日間を切りました。皆さんにとって、この1年はどんな時間でしたか?
わたしは、誕生月が12月と言うこともあって、1年の振り返りと、来年1年の計画を立てるのが、誕生日前後の習慣になりました。
前年12月に立てた目標項目さえ記憶にない・・・なんていうものもありますが、概ね、自分が描いたイメージに沿って時間が流れるようになりました。
来年からは、このブログの更新も、遅れることがないように・・
目標達成項目の1つに加えたことは、言うまでもありません。
と同時に、これに目を通していただく皆さんからの励ましによって、「人のために行動したい」というモチベーションが高まり、行動が左右されるという甘えん坊の特徴を生かして、皆さんからのメッセージによる励ましがいただけると、更に確実なものになると考えました。
どうぞ、皆さん、応援コメント、よろしくお願いします。

さて、甘えた話はここまでにして、今週は、そんな甘えん坊社員とのコーチングを事例にしてみました。
手を焼くよりも、工夫をする。
人育ては、自分磨き。皆さんなら、どういうコーチングをするか、考えながら読み進めてくださいね。

部下:「売上、できなかったら、また社長に激を飛ばされるんでしょうか?自分、正直、社長の熱さが苦手で・・」
係長:「まぁそういうなよ。社長は歯がゆいんだと思う。自分たちが数字さえ作れば、社長はもっと楽になれると思うんだが、何せ、経済が冷え込んでいるからなあぁ・・なんて、甘えてる場合じゃないし。ここ半年、予算達成できない月が多いからな。給料がもらえるのは、社長の熱さのおかげなんだし」

部下:「そうですね。でも、もうちょっと冷静に言ってもらえると叱られてる気がして、何とかしなきゃと思うこともできるんですが」
係長:「感情が入るのは仕方ないさ。そのくらい、社長が怒ってるんだって思えるだろ?」

部下:「そりゃぁそうですが、怒ったって売上できるわけじゃないし。もっと具体的に何が悪いか教えてもらえれば・・」
係長:「それは自分の役割だな・・部下の育成は管理者としての仕事の1つだからな。これからは、もっと具体的に注意するかなぁ」

部下:「そんなぁ・・・」
係長:「ところで、自分、どうしたら売れるようになるんだろうなぁ。
お客様のところでは結構、話が続くようなのに、肝心なところになるとお客様の口が開かない。何か思い当たることはないかな?」

部下:「そうですね・・・自分は一生懸命、自分の扱っている商品の話をしているだけなんです。でも、お客様は急に今日見なさそうに、途中で横向くんですよね。つまらないのかなぁ・・」
係長:「あのさ、君はお客様の話、どのくらい聞いてるんだろうなぁ」

部下:「話、聞くんですか? 売るのは自分で、お客の話しなんて、聴く必要あるんですかね?」
係長:「そりゃ、ニーズがあるかないかわからないところで営業はしづらいんじゃないのか?」

部下:「はぁ・・話し、聴くって何を聴けばいいんですか?」
係長:「どんな仕事をしているのか、どのくらいの社員数があるのか?
この商品を買っていただくためには、使って楽しい、嬉しい、便利になる、そういうイメージを描いてもらわなければ、売れるものも売れないんじゃないかな?」

部下:「はぁ・・・どうやって聞けばいいんですか?マニュアルないし」
係長:「じゃぁ、練習するか?付き合うよ」

部下:「はぁ、恥ずかしいなぁ・・」
係長:「みんな恥ずかしいけど、新人の頃はやるんだ。頑張ってみたらどうかな?」

成長したいけれども、何をしたらよいか戸惑う思う新人。残念ながら、自分では何をどうしてよいかわからない。そんな時は、その状況を見ていた上司から声をかけて、モチベーションを上げさせることでやる気が高まることが多いようです。
今は、即戦力になる人材を好む傾向にありますが、最初からすべての仕事ができる新人はいません。ゆっくり、じっくり育てる楽しさを感じてみませんか?

竹内 和美竹内 和美 (たけうち かずみ)
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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人材採用に関するコーチング

すっかり秋が深まりました。紅葉を楽しむ時間が持てそうですか?その時間を作るとしたら、何が必要ですか? 自分ですぐにできることは何ですか?
今週は、セルフコーチングからスタートしましょう。

ところで、先日来、正社員の採用に関するご相談をたくさん承っています。どのご相談も、学歴や職歴よりも「人柄がいちばん重要」ということでした。
仕事は教えればいい。
学歴は、学校卒業して長く経ってしまえば、参考程度にしかならない。だからこそ、採用が難しい・・と、頭を抱える経営者が多いようです。
今号は、そんな経営者の人材採用に関するコーチングを紹介しましょう。皆さんなら、どうしますか?

コーチ:「新規正社員の募集ができるのは、応募者にとっては何よりのプレゼントですね」
経営者:「そうですかねぇ・・その割に、今一つピンとくる応募者がいないんですけど・・」

コーチ:「なるほど、ピンとこないんですね?」
経営者:「なんかねぇ・・履歴書見るとたいがい、最初の会社に半年もいない。ひどいのになると、すごい大手のビッグネームなのに、1ヶ月しか続いていない。どういう神経してるのか?っ
て思っちゃいますよね?」

コーチ:「長く続いている人が必要ですか?」
経営者:「そりゃぁ、コロコロ変わっている人は、うちもすぐに変わっちゃいそうで厭じゃないですか?」

コーチ:「なるほど。コロコロ変わられては嫌なんですね?」
経営者:「だって、採用にはお金も時間もかけているんですからね。すぐに辞める様な人は採用したくないですよね」

コーチ:「なるほど。では、どういう人が必要ですか?」
経営者:「どういう人?・・・」

コーチ:「能力は何が必要ですか?」
経営者:「素直さかなぁ・・・熱意のある子もいいなぁ」

コーチ:「素直さのある人、熱意のある人ですね。でも、それは人としての資質で、能力ではないですよね?能力は?」
経営者:「どんな子が向いていると思いますか?」

コーチ:「それでは、どんな能力が必要か、言い換えるなら、どんな強みを持っている人を採用すると良いか、配属先の業務の洗い出しと、配属先の人と能力、資質の分析から始めてみません
か?」


採用の不一致は、応募者側にも問題がありますが、実は、採用する側にも、問題があるものです。
どんな人材が必要なのか、じっくり考えてから、面接を始めることが大切です。

経営者は、とかく近視眼的になりがちです。コーチが、冷静に、客観的に情報を分析して、時にはアドバイスを加えることによって、自分の考えを明確にする支援ができるものです。
思い込みを外し、具体的なイメージを描きやすくするためのコーチング、楽しんでくださいね。

竹内 和美竹内 和美 (たけうち かずみ)
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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「承認」の中でも扱いが難しい「叱る」について考えてみましょう

秋がゆっくりやってきたと思えば、すぐに紅葉のニュースが届くようになりました。相変わらず、人も季節も、忙しく時間が過ぎているようです。さて、今号からは、「承認」に焦点を当てて、考えていきましょう。

大人になると、人から褒められるチャンスは、とても少なくなりますね。
この前、人に褒められたのはいつですか?
それはだれからでしたか?

こう質問すると、ほとんどの人が「いやぁ~、褒められた記憶なんてこの頃にはないですねぇ・・」とおっしゃいます。

では、仕事をしている時間中、叱られたのはいつですか?
そう質問すると、「今も怒られたばっかりで、うんざりしていますよ」と、即座に答えが返ってくる、若いクライアントはたくさんいます。
承認=褒められることではありません。
叱られることも、承認です。

承認とは、相手の存在自体を受け入れ、認め合うことです。
だから、相手の成長を願って叱らなければならない時、タイミングを外さず叱る承認を恐れてはなりません。

ところで、タイミングが悪い叱り方の場合、部下はどう受け止めるでしょう。
成長を願うのは、上司としての心情ですが、それは部下にはなかなか伝わりません。
まして、タイミングを逃したら、逆効果になってしまうでしょう。
今号は、承認の中でも扱いが難しい「叱る」について、考えましょう。

事例)
A君「売れました!システム受注しました」

社内に戻り、直属の上司に嬉しそうに報告するA君。同じ課の皆さんも、拍手をしてA君の報告を聴きました。
そこへ、A君の指導をしている主任のBさんが戻ってきました。

Bさん「おい、おい、冗談じゃない。A君。君の今日の営業、あれな
んだよ?ぜんぜん、準備したとおりに勧められなかったじゃ
ないか?
一体全体、何を勉強したんだよ。勘弁してほしいよ。今日は、自分が一緒にいたから良かったけど、来月から、一人で営業に出るんだぞ。もっと勉強しないと、会社の名前に信用がなくなる」

A君「はぁ・・でも、今日の説明で、お客さんは何も言わなかったじゃないですか?B主任だって、今日は自分一人でやれって言ってくれたんで、思い切ってやったから、注文いただけたんじゃないんですか?」
Bさん「確かに、一人でやれと言ったし、自分はできる限り、今日は何も言わないようにして我慢したさ。だからと言って、あんな風に、何でもできます、やりますって・・お客をだますような営業、だれがやっていいって言った?」

A君「だましてなんかいません。あらかじめ、プログラマーにも聴いていたので、やれると言ったんですよ」
Bさん「やれるのはやれるけど、費用は見てもらわないと。せっかく有償で提供できるサービスも、全部、奉仕になっちゃった。プログラマーの作業量、考えないと・・」

A君:「はぁ・・・スイマセン・・・もっと勉強します」

A君は、この後、同僚や先輩に会うたびに、「せっかく売ったのに、怒られた・・」とこぼしたそうです。

Bさんは、おそらく、A君の初受注を目の当たりにできて、嬉しかったことでしょう。指導の甲斐があったと、自分を褒めたことでしょう。
しかし、同時に、今後の営業に課題があることを、強く感じたのではないでしょうか?
その、強い思いが先に、言葉に出てしまったのではないでしょうか?

事例)
A君「売れました!システム受注しました」
Bさん「初受注、嬉しいだろ?僕も嬉しいよ」

A君「ありがとうございます」
Bさん「これで、来月から一人で回ることに少し自信が持てたかな?」

A君「いやぁ、まだまだ不安がいっぱいです」
Bさん「それじゃぁ、自信がつくようにするために、今日の営業の進め方について、一緒に考えてみよう」

こんなふうに、A君のモチベーションと、嬉しい気持ちに配慮できたらどうなるでしょう・

皆さんがBさんなら、どんなコーチングを進めますか?
考えてみてくださいね。

竹内 和美竹内 和美 (たけうち かずみ)
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「気づき」を支援する質問

今号は、「質問」の本質の1つ、「気づき」を支援する質問を考えてみましょう。

仕事の経験が浅ければ浅いほど、人は「頑固」になって、融通が利かなくなるようです。
なぜ、人の経験と思考の固定化が関連するのでしょうか?
その関連性について、私は次のようなことから検証できるのではないかと考えました。
経験が豊富であれば、経験したことの中から得た「気づき」や「知識」を総動員させて考えることによって、答えを手にすることができる。
逆に言えば、経験が少ない=知識が少ない、経験が少ない=工夫するにもゆとりがもてない。経験が少ない=達成感や充足感がない=自己信頼が低くなるという負の心の連鎖が起こり、結果、行動しないということになってしまいます。
経験さえあれば柔軟に考えられることも、未経験なことが多い人は、どうして良いかわからない、何を考えればわからないから思考が停止してしまうか、少ない経験から無理に答えを出そうとするため、無意識のうちに防衛的になり、行動する決意ができないというパターンに陥ってしまうようです。

「気づき」とは、急激に引き起こるものです。
「あ!!そうか!」「そうそう、そういえば・・」という言葉をクライアントから聴くことができるのは、コーチ冥利に尽きますね。
クライアントが、これまで手にできなかった「気づき」を手にする様子を見る時、この仕事を選んで良かった!と思うのは、私だけでしょうか?
皆さんも、相手の気づきを支援する質問、ぜひ、たくさん作って相手に刺激を与えてくださいね。

事例)
女性社員:「係長、職場の人間関係で悩んでいるんです。相談に乗ってください」
係   長:「もちろんいいよ。何か困っているのかな?」

女性社員:「主任のA子さんなんですけど、わたしが仮受注した案件だけ、わざとゆっくりマッチングさせてるので、クライアントへの提案が遅れ、いつも受注できなくなっちゃうんですよ。ホント、意地悪な性格なんで、困ってるんです。指導してください!!」
係   長:「それホント?彼女、そんな子じゃないけどなぁ・・・」

女性社員:「じゃぁ、わたしが嘘をついてるというふうに思ってるんですか?」
係   長:「ああ、いや、違う。気を悪くしないで」

女性社員:「係長知らないからそういうこと言うんですよね?私がどれほど苦労してオーダーもらってるか、ご存じないんですか?」
係   長:「いやぁそういうつもりじゃないんだが・・・」

女性社員:「営業は、売り上げに追われると言うのに、どうして内勤の営業部員は、のんびりできるんですか?不公平です」
係   長:「まぁ、その君のまじめさ、営業部としてもたいへん貢献してもらってると思うよ。ところで、君の抱えている問題を整理したいんだがいいかな?」

女性社員:「はぃ・・・」
係  長:「君が悩んでいることは、職場の人間関係だと言うことだが、主には、営業事務の女性との関係ということかな?」

女性社員:「はい」
係  長:「それは主任一人が関わっている問題?それとも、大勢の営業部所属の女性社員との問題なのかな?」

女性社員:「うん・・・・・主任一人との問題かもしれません」
係  長:「じゃぁ、仮説を立てよう。主任一人との問題だったとしたら、何を解決したいのかな?」

女性社員:「とにかく、早くわたしの案件だけ後回しにしないで、スタッフを選んでほしいんです」
係  長:「スタッフへの声掛けが遅れることがいやなのかい?」

女性社員:「だって、売り上げにならなければ、会社は困るじゃないですか?」
係  長:「そうだね。そのほかには?」

と、そのほかには、というやり取りをずっと続けます。(中略)

係  長:「君の仕事に対する熱意、ほんとうに伝わってくるよ。それが報われていないという現状も理解できた。でも、君は、この問題を自分のこととして受け止めているのかな?」
女性社員:「え?わたしの問題だと思っていますが・・」

係  長:「それなら、なぜ、主任との改善した後のイメージがわかないのだろうか?」
女性社員:「え?だから、それは・・・」

係  長:「今、自分から主任との関係を改善する方法を考えてみないか?
それができない限り、ずっと、君は主任との問題を整理できずに、楽しい仕事ができそうにないように思うよ。むしろ、主任に対する意地を張って、君が無理をしているのは残念だと思う。わたしができることは応援する。だから、相手が悪いというだけでなく、自分が望む形はどんな形か、そのためにどうするればよいか、すこし時間をかけて考えてみたらどうかな」

女性社員:「ああ・・そういえば、この頃、主任を困らせてやろうと思って、無理に仮受注していたかもしれません」

仕事は、楽しみながら進められるに越したことはありません。
あなたなら、こういう女性社員にどんなコーチングをしますか?
じっくり考えてみてくださいね。

竹内 和美竹内 和美 (たけうち かずみ)
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質問のスキルアップ 2

今号では、行動を促す「質問」を考えましょう。

気づけてはいるのですが、行動できない。
そんな時は、行動するイメージができていない、あるいは、行動のための準備が整っていない、あるいは、目標そのものの設定に無理がある等、何らかの障害を抱えていることに気づかせる働きをもつ質問が必要になります。
質問されることによって、自分の心の奥底にある答えを導き出すことで、適切な次の1歩につなげることができるようさまざまな角度からの質問を作って、答えてもらうよう、働きかけてください。

事例)
新人A君:「係長、相談があるんですが・・・今、お時間よろしいですか?」
係   長:「もちろんいいよ。声のかけ方が、うまくなったね」

新人A君:「はぁ・・・そうですか?この間、叱られたので、覚えていました」
係   長:「わたしが叱ったかな? わたしじゃないんじゃないか?」

新人A君:「いえ、あの、係長ではなくて・・・主任のGさんに・・」
係   長:「ああ、G主任か。あの人、厳しいからねぇ」

新人A君:「いえ、あの、G主任が悪いわけではなく、僕が教わった通りにできないので・・」
係   長:「ところで、何の相談かな?」

新人A君:「あ、やっぱりいいです。僕が教わった通りにできないだけですから・・」
係   長:「?? いいのかな?」

新人A君:「はぁ、やっぱり・・僕って、何回怒られても覚えられなくて。物覚え悪いだけですね」

コーチングのスキルを覚えたばかりのころに陥りがちな事例です。
部下に声をかけられたら、とりあえず褒めなければならないという配慮から、部下の成長点を認めようと目についたことを褒めてみる。ところが、褒められた方は、褒められても納得しているわけではないし、自分が思ってもいなかったことを言われ、戸惑うばかりか、抱えている問題の答えは、「やっぱり自分に悪いところがあるんだ!」と思うことで自己納得をしてしまい、本題に入る前に自己解決してしまったという事例です。

相手の様子をうかがいながら、本題に入る前に話しやすい環境を作る目的のため、手段としてアイスブレイクするのは構いませんが、この事例のように、本題に入れず完結してしまったら、コーチングの本来の機能を果たせず、コミュニケーションは終了してしまいます。

相手の様子が深刻であれば、すぐに本題に入れるよう、会話の組み立てを工夫してみましょう。

事例)
新人A君:「係長、相談があるんですが・・・今、お時間よろしいですか?」
係   長:「もちろんいいよ。どうしましたか?」

新人A君:「はい、先日主任のGさんから、何度も同じことを言わせるな!と、叱られてしまったんです。自分では、十分注意したように思うんですが・・・」
係   長:「自分では注意したのに、G主任から叱られたんだね?」

新人A君:「はい・・・かなり落ち込んで・・やる気が出ないので、余計にG主任に怒られるし、わたしはどうしたらいいんでしょうか?」
係   長:「君が今、いちばん嫌なことはなんだろう?」

新人A君:「いちばん嫌なことですか? そうですね、G主任に怒られることかなぁ」
係   長:「そのほかには?」

新人A君:「そのほかですか?」
係   長:「そう、怒られることだけが嫌なんだろうか?」

新人A君:「はぁ・・実は、わたしは今の自分の姿が嫌いです」
係   長:「今の姿?落ち込んでいる姿が嫌い?」

新人A君:「はい、こんなことで落ち込んでどうする。自分の仕事をしっかりやろう!と、自分を励ましても、やる気が出なくて・・。G主任を見かけるだけで、胃の奥が苦くなるような気がするし」
係   長:「自分が、G主任から逃げてるように思うのかな?」

新人A君:「はぁ、そんな感じです」
係   長:「どうなりたい?」

新人A君:「すっきりしたい・・・というか、仕事でミスをなくすようにするためにどうしたらいいか、それが問題ですよね?」
係   長:「君は、自分の課題が何であるかも理解している。だけど、それでも体が動かないのに苛立っている。自分が自分らしく働く姿はイメージできているのか
な?」

新人A君:「実は、あまりイメージできなくなっています」
係   長:「急がずに、イメージしてみたらどうかな? ちょっと忙しく考えすぎているように思うよ。これから、私も協力するから、半年後出来るようになりたい仕事を考えてみよう。今日は悪いが、この後会議がある。続きは明日でもいいかな?」

もやもやしている新人A君の悩みが深いだけに、1度の相談では終われません。そんな時は、時間をおくことも必要です。

竹内 和美竹内 和美 (たけうち かずみ)
エイジング・アドバイザー®/世渡り指南師®/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント/認定エグゼクティブ・コーチ
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